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哲学

勉強するということ。

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小学生、中学生、高校生、大学生。
その頃になると「なぜ勉強をしなければならないのか」という疑問が出てくると思います。

まず、勉強するということはどういうことか。
端的にいうと今までと違う自分になるということ。
物事を知る前と知ったあとでは当然物理的に脳の中の神経配列は変わっているし、
考え方や感情の変化も伴うことも有ります。
知ることは経験であり、成長ともいえます。

ではなぜ成長するべきなのか。
それは幸せになるためです。

ここで言う幸せとは、知る喜び、経験する喜び、考える喜び、解決する喜びなどを表します。
最近何かで読んだのですが、
「コップに水が入っている」のを見た時に、知識のない人からしてみれば
ただ単にコップに水が入っているだけです。
しかし国語ができれば、「透明なグラスによく冷えた美味しそうな水が入っている」となるし、
数学で言えば「200ccの容器に水が3/4入っているのであと50cc入る」とか、
理科で言えば「ガラス製の容器に5℃の水(H2O)が入っている」とか、
社会で言えば「中国で作られたコップに六甲山のおいしい水が入っている」とかになったりする。

知らなければ思考がそこまで至ることはなく、その喜びを知ることはない。
「無知の知」という言葉があり、知識のある人は「自分には知らないことがあるということを知っている」という意味ですが、
知識のない人は「自分が知らないということも知らない」のです。
知識が多いほど世界を多面的多角的に捉え、そこにある喜びを見出すことが出来ます。

また、そうやって物事を多角的に多面的に見たり考えたりできるようになると、
人生で困ったときにも知恵を出して素早く解決できる確率が高くなります。
知識の木になる実が「知恵」です。
それもまた、幸せな人生を送るための重要なファクターであり、勉強をすることの意味なのです。

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