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苹果譚

哲学

事実と、真実と。

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「事実」と「真実」。
この2つは似通っていてややこしい。
この定義が曖昧になっていると話が進まない。

「事実」とは実際に起こった物事、事柄。
客観的に観測された、誰が見ても同じものです。

これに対し、「真実」とは主観的なもの。
実際に起こった「事実」に主観的な解釈を与えたものが「真実」です。

「真実は一つ」という人もいるが、そうではない。

「客観的事実」という言葉はあるが「客観的真実」という言葉はない。
「真実」は主観の数だけある。つまり、「真実」は人の数だけ有るのである。

例えば、Aさんの犬をBさんがバットで殴り殺す事件があったとする。
Aさんの犬をBさんがバットで殴り殺したのは事実。
Aさんにとっての真実は「Bさんが面白半分で自分の犬を殴り殺した」ということかもしれない。
しかし、Bさんにとっての真実は「子供が犬に襲われていたので、子供を守るためにやった」ということかもしれない。

それに対し、Aさんは「犬と子供はじゃれて遊んでいただけ」というのが真実という。
しかし、子供の足に犬のひどい噛み跡が「事実」として有れば、やはり大多数の人が「子供を守るために犬を殺した」のが真実と言うでしょう。

「真実」は人の中で作られます。
その主観的解釈には「事実」を自分の都合の良い物に書き換えようとする事があります。

ニュースを聞いた時、人の話を聞いた時、それはありのままの「事実」なのか、それとも誰かの意図が混じった「真実」なのかを見極めることが大事です。

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