仏法では、依正不二とは自分を取り巻いている世界(依報)と自分自身(正報)は分けることのできない不二のものであると説いています。
御書には
「夫十方は依報なり衆生は正報なり譬へば依報は影のごとし正報は体のごとし身なくば影なし
正報なくば依報なし又正報をば依報をもつて此れをつくる」-瑞相御書p1140-
と書かれています。
ここで大事なのは依報と正報は不二ではあるが、主体は正報である、つまり自分自身であるということです。
最近の言い方で言えば「鏡の法則」も依正不二の内に入るでしょう。
自分の身の回りで起こる事柄は自分に影響を与えます。
しかし、その事柄自体に意味を与えるのは自分自身です。
有名な話ですが3人のレンガを積んでいる人に何をしているのか?と聞いた話があります。
一人は、レンガを積んでいると答えた。
もう一人は、教会を作っていると答えた。
もう一人は、世界平和を作っていると答えた。
世界は自分の認識が作っているのです。